中型一種④実車2日目・3日目
前回の実車からしばらく日が空いての実車2日目と3日目。内容自体は同じで、コースが変わったりする程度なのでまとめて書く。
今回は言われた通りにフロント前で待っていると、担当教官に拾われた。
今回もまずは助手席に乗り、教習コースの案内と運転操作についての説明を受ける。
発着点→坂道→路端停車→隘路→S字→クランク→発着点
というコースであったが、私がステアリングを握った時点で、教習開始から20分が経過していた。
乗り込む前にも「今日は課題がたくさん増えるよ」と言われていたが、本当にその通りだ。それに、久しぶりの中型教習車ということもあって、車両感覚すらおぼつかない。残り30分にどれだけ詰め込めるかが修了検定突破の鍵だ。
まずは坂道から。登坂して停止しようとするとき、エンストを嫌ってクラッチを切ると、想像以上にはやく車両が速度エネルギーを失い、焦ってブレーキを踏むとコックピットが大きくバウンドした。
しかし発進操作に大きな問題はない。半クラを作ってアクセルに足を移し、逃げるだけだ。今回はちゃんとサイド発進に挑んだ。
得意なフット発進よりも易しいはずなのだ。落ち着いていれば難はない。
続いて路端停車。これは普通車時代には無かった課題だ。
高速道路の非常駐車帯のような、左側にくぼんだ領域に車体を入れ、できるだけ左側に寄せ、前後位置も合わせるというもの。
中型車ともなると、後輪より後ろ側に大きくボディが伸びたオーバーハングが、旋回時に大きく左右にふれ出す。
左へ寄せすぎると、発進時にケツが左側のポールに当たる恐れがあるのだ。
右ウインカーを上げて出ようとしたところ「ちょっと待って」と呼び止められ、左側のテールがポールにかなり接近している(オーバーハング振り出しにより)と指摘を受けた。
リバースへ入れる心構えで話を聞いていたが、結局そのまま出てよいとのことだったので脱出。
この時、中型車の恐ろしさに気がつき始める。
結局2度目以降は落ち着いてやれば特に問題は起こらなかったが、以降振り出しを気にするようになった。いいことなのだろうが神経質にもなり始める。
次、隘路(あいろ)。
大型二種について調べている時にも何度か目にしている。教習動画も何度か見た。
この課題の攻略方法は「進入領域の水平方向何分の1のところに運転席が重なったときにステアリングを切る」というようなものだったはずだ。なので教官の手本が2分の1の時点でステアリングを切り始めていたことを記憶した。
いざ、隘路。
進入スピードが早かったらしく、左寄りになってしまった。後輪をなかへおさめるため、1度右側に出てから、車体を真っ直ぐにした後、後退して範囲に収めようとした。
するとあっけなく修正用領域から外れてしまった。車両感覚以前の問題で、修正用に認められた領域を把握していなかった。
ここで自分の認識の甘さを悔い改める。修了検定まであと2時限しか運転できないというに。
ここで全体的に速度がはやいと注意を受ける。コーナリング時も、隘路の進入時もそうだ。
2度目以降は徐行で進入を試みた。するとすんなり車体は領域に収まった。
初心に帰ってゆっくり丁寧を心がけよう。
続いてS字。
S字はタカをくくっていた。だってS字でしょ笑
普通車教習時代は最も得意で気の楽な課題だった。
これまで右左折時は「車体が普通車より長いから、前へ出てからステアリングを切ろう」という認識程度でもなんとかなっていた。
これがS字のような狭路だと車両感覚のボロが出る。
実際、この課題の攻略方法は「縁石の上を自分が通るようなイメージで」みたいなものがあるわけだ。
しかし、僕自身は普通車の、運転席より前方に前輪が位置しているイメージでいるわけだから、縁石の上を自分が通っていると、もうそれは完全に乗り上げているわけだ。
だから、前輪が運転席より後方にあるという知識を持ってしても、そこまで前へ出ることには抵抗があった。しかし我慢して言う通りにする。
もうこれ実は前輪こすってんじゃね?何度もそう感じたが、涼しい顔をしていた。
結果としてはマルである。むしろ「もっと攻めよう」と言われたくらいであった。
車両感覚の要求される課題であるから、これを機に車両感覚がより養われていく実感ができた。
続いてクランク。これに関しては特に何も問題なしであった。
S字もクランクも、進入する道の幅半分くらいの位置に運転席が重なった時にステアリングを切り始めると、うまく進入できた。
クランクもS字も、最初はギリギリ通せるくらいであったが、何度も繰り返しているうちに、ギリギリでもなく前後左右のバランスのいいライン取りができるようになった。
これまでは「道幅何分の1でステアリングを切る」という作業になっていた訳だが、いつしか車両感覚らしきものを身につけたようだ。
次回はシミュレーターとみきわめ。1週間後だ。